結論:Web3 = ブロックチェーン+インターネット(web2)
ざっくりですけど。
もうちょいちゃんと言うと、
Web3=パブリックブロックチェーンを技術基盤としたビジネスやアプリケーション(その上に作られるエコシステム(経済圏))の総称
一番言いたい事
一番言いたい事は
「上場前のこの暗号通貨に今投資すると、めっちゃいいですよ」的な話には気をつけよう。
です。
詐欺まがいものは多いです。ちゃんと調べたら分かるのですが、その立場の人の上手なトークだけを聞いていると「なんか良さそう」に見えてしまう人も多いので注意が必要です。
まず、MZDAOとは?DAOとは?
お金配りや宇宙に行ったことで有名な前澤さんがMZDAOというのを始めていましたね。20万人を超えたとか、、、すごい。みんなの気になるところかなと思うので、まずこれについて触れます。
結論を言うと、MZDAOは正確にはDAO(分散型自立組織/decentralized autonomous organization)ではなく、「オンラインサロン」です。
本来、DAOというのは、誰かが作ったソフトウェアを人間が勝手に使ってて、いい感じに動いてる状態の集団です。(そのソフトウェアが全てブロックチェーン上にある)
お金を動かす経営者がプログラムになったと考えると分かりやすいですね。
例えば、Satoshi Nakamotoが作ったビットコインの仕組みをみんなが勝手に使ってて、いい感じに動いているので、ビットコインの利用している集団はDAOと言えるでしょう。(当人たちに「組織の一員」なんて意識はないですが。)
中央で管理しているサーバーとか母体があるのはDAOではないですからね。
あと、ちなみに、DAOの「Organization:組織」という部分がなんかわかりにくいですよね。組織じゃなく「Economy:経済圏」とかの方がわかりやすいと思いました。
前澤さんは好きですが、DAOって名前使っちゃうのは「え?違くね?」と思いました。ただ、Web3とかって今の時代(2022/8)キャッチーなので、実業家としては優秀ということなんだろうなと同時に思いました。(皮肉ではなく真面目に)
ちなみに、これは本来の意味のDAOです。(アート画像などをブロックチェーン上で管理している)
エンジニアで有名な中島聡さんもこれに参加してるそうで。
技術解説
ビットコイン、DAO、NFTなどは全て同じブロックチェーンという技術によって成立しています。言い換えると、ブロックチェーンという技術はWeb3の本質です。
「WWW(World Wide Web)や電子メールなどがインターネットという仕組みによるもの」という文章を補助に使うとイメージしやすいかもしれません。
せっかく例示したので、用語を1つ1つ解説していきます。
分かりやすいのでビットコインから始めます。
ビットコイン
基本的な考え方は、「取引の参加者全員で台帳を共有し、全員で取引の内容を検証し、全員で台帳を更新する」というイメージです。
ビットコインの生みの親によると、Bitcoinとは、A Peer-to-Peer Electronic Cash Systemらしいです。
※ビットコインは「サトシナカモト」って人が作ったことになっていますが、実際はわかりません。「サトシナカモト」名義で”Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”って論文が出ていたりするので、多分、誰がスゲー人が偽名で使っていると考えるのが普通でしょう。(ビットコインめっちゃ持ってるはずですから、狙われかねませんしね)
また、「本来、DAOというのは、誰かがソフトウェアを作って、一度そのソフトウェアができてしまえば、そのソフトウェアを人間が勝手に使って、いい感じに動いてる状態の集団です。」
と言いました。
ビットコインを利用している人たちも、DAOの集団の一員といえます。(多分)
ブロックチェーン
一言でいうと:「ブロックチェーンとはサーバ機能を分散化する技術」
ブロックチェーン技術を使えば、中央集権的にでっかいサーバーで管理するのではなく、みんなのスマホとかパソコンとかだけでうまいことやりとりが完結させられます。
めっちゃざっくりいうと、取引履歴が鎖のように繋がっていて、(そう簡単には)改ざんできないのです。
もう少し技術の話をすると、
ブロックチェーン技術 = P2Pネットワーク + コンセンサスアルゴリズム + 電子署名・ハッシュ関数 + スマートコントラクト
です。
ちなみに、ブロックチェーン固有の技術は「スマートコントラクト」のみで、後のやつは今まで既にあった技術です。
応用例(不動産登記簿)
「書き換えできない記録が残る」という特性(トレーサビリティ(traceability))があるので、このような記録の管理に向いています。
アメリカで初めて利用されたケースとしては、アメリカ イリノイ州 シカゴです。
権利譲渡の記録をブロックチェーン上に記録してるらしいです。2016/10 から8ヶ月にわたって実施したそうです。(ずっとしないのかな、、)
脱線というか雑談
「黒塗り」「改ざん」がほぼ不可能なので、不動産登記簿以外にも国のいろんな記録とか全部これにすべきなんすよね。
まぁ、利権絡む(らしい)ので先進国というか特に日本では難しいでしょうから、スリランカとか国家がてんやわんやしてるとこなら実現するかもって思ってます。あくまで個人的に。
Web3
今のウェブはWeb2です。
Web2 = Web1 + ユーザーが参加できる
Web1では例えば動画の再生とかはめっちゃ遅いです。ユーザーがコメントしたり、自分で何かをアップロードしたりできず、情報は一方通行です。
アップロードとかが早くできるようになったので、ユーザがコンテンツを生み出せるようになりました。(YouTubeとか、Twitterとか)
Web3は、ブロックチェーンによって「でっかいサーバー」が不要になります。(別のたくさんの機械が「でっかいサーバー」を代わりをする)これにより、
・より個人がサイト開設とかしやすい(サーバーをレンタルしなくて済む)
・手数料0%で「メルカリ的なサービス」を実現できる
みたいないい点があります。
デメリットは今の所「ガス代」(ブロックチェーン上にアップするための電気代)が高い(高い時は2万円とか、、、)ことですね。
ただ、ブロックチェーンを作る(成立させる)ための方法は複数あり、その中で消費電力が少なくてすみそうなのもあるので、期待ですね。
最後に
ガチ解説求めてる人は本読んでると思ったので、ちゃんとしてるけどライトな感じを目指して書きました。
私も勉強中なので、間違っている部分があれば(多分あります)是非コメントで教えてほしいです(土下座)。
ワンチャン追記していきます。
参考
中嶋聡さんのvoicy(https://voicy.jp/channel/2627)
ブロックチェーン 仕組みと理論 増補改訂版
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