現代文は“生きる力”の根幹である──国語至上主義としての提言

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こんにちは、カサニマロ理系担当べんとうです!

普段は理系寄りの発信をしている僕ですが、今回はあえて「国語」…もっというなら現代文の重要性について語らせてください。

なぜ僕がここまで現代文に力を入れているのか。それは単なる「受験科目としての国語」ではなく、人生をサバイブするための必須スキルだと確信しているからです。


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僕と現代文──実は“国語コンテンツ”、けっこう作ってます

理系のイメージがあるかもしれませんが、実はこれまでに現代文に関するコンテンツをいろいろ作ってきました。

  • 現代文の解説動画:『現代文と格闘する』を土台に、点数の取れる読解テクニックを紹介
  • 現代文単語帳の出版:Kindleで出版(30~50冊程度の売上)+ホームページで無料公開版も展開(ダウンロードは推定500以上)
  • 単語解説動画:上記の単語帳に連動した動画コンテンツも提供

つまり、「現代文もやってる人」です(笑)


国語(現代文)はすべての教科の“OS”である

ここからは、僕の持論です。

まず断言します。

国語力は、すべての教科に先立つスキルであり、
社会を生き抜くための“OS(オペレーティングシステム)”である

これは比喩ではありません。どんなに数学が得意でも、問題文が読めなければ意味がない。どれだけ英語を勉強しても、その日本語訳が理解できなければ活用できない。理科や社会も、教科書を読めなければ学べない。

つまり、すべての教科の理解は「日本語の読解力」に依存しているということです。

これは教育だけにとどまりません。社会に出てからも同じです。

  • 契約書が読めなければ、損をする
  • 社内文書が読めなければ、誤解が生じる
  • 政治の議論、医療情報、保険の説明──読み取れなければ判断を誤る

つまり、現代文の力=生きる力なのです。


偏差値60以上の教育 vs 偏差値60以下の教育

世の中には、偏差値60以上のエリートを対象にした教育コンテンツが多く存在します。高度な知識、最先端の思考法、抽象的な理論。それらを必要とするのは、価値を「創る」側の人々です。

でも、僕が重視しているのはむしろその逆。

偏差値60以下の人々にとって、教育とは「生きやすさ」を保証するセーフティネットです。

エリートが生み出す価値を「使いこなす」側に立つ人たちが、最低限の読解力・情報判断力を持っていなければ、現代社会を正しく渡っていくことはできません。

僕は、教育はすべての人にとっての「セーフティ装置」であるべきだと考えています。そしてその中でもっとも汎用性が高く、日常生活で即役立つのが「現代文=読解力と表現力」なのです。


現代文単語という“武器”──知識で読解力を補助する

ここで「現代文単語」に話を戻しましょう。

「国語はセンス」と言われがちですが、それは半分間違いです。背景知識や語彙力があれば、センスは補えるからです。

現代文単語帳とは、まさにそのための武器。

  • 抽象語(例:相対化・逆説・帰結)を理解していないと、文章の構造が読めない
  • 評論文の論理展開パターンが分からなければ、筆者の主張にたどり着けない
  • 基礎的な用語を知っていれば、文章の見通しが劇的によくなる

現代文の読解は、感覚や長文読書だけではなく、語彙と論理の積み重ねでクリアできる課題です。だからこそ、僕は単語帳を作り、動画で補足解説しているのです。

言語は“第六感”である──抽象をつかむ唯一の力

私たちがこの世界を理解する手段の中で、目に見えず、耳に聞こえないものに手を伸ばせる唯一の手段こそが「言語」です。

たとえば、万有引力。それ自体は実在する現象ですが、私たちは重力そのものを目で見ることも、手で触れることもできません。しかし、数式という言語によってその働きを理解し、予測し、応用することができるのです。

同じように、神や魂といった形而上的な概念を語り、思考し、他者と共有できるのも、言語があるからこそです。言語は、抽象的な存在を認識するための唯一のツールなのです。

この点において、接続語(「でも」「だから」など)のような“機能語”も、非常に象徴的です。これらには明確な実体がなく、意味もごく抽象的です。それでも私たちは、こうした言葉を通じて論理の流れや因果関係を読み取り、複雑な思考を構築することができます。

つまり、言語は単なる情報伝達の道具ではありません。右脳的なイメージの力で抽象を感覚的にとらえ、左脳的な論理でその構造を把握する──言語は、そうした両輪の働きを持った、人間特有の「第六感」とも言える存在なのです。


国語の学び方を“軽く”したい

最後に、僕が現代文教育に取り組むもう一つの理由。

それは、国語学習が「重すぎる」からです。

英単語の暗記は5分でできる。数学も1問解くだけなら10分。でも現代文は、問題1つ解くだけで30分コース。気合が必要すぎる。

だからこそ、僕はこう考えました。

  • つまみ食いできる現代文解説動画
  • 1語1解説の現代文単語帳
  • スキマ時間で学べるスマホアプリ化

現代文学習を「おやつ」レベルに軽くすることで、読解力の裾野を広げていきたいのです。


まとめ:現代文は万人の「防具」である

国語=現代文は、全教科の理解を支える“OS”であり、
社会生活を守る“防具”でもあります。

この力がある人は、何度でも人生をリカバリーできる。
この力がない人は、情報に飲まれ、判断を誤る可能性がある。

だから僕は、現代文至上主義者として、
今日も動画を撮り、単語帳を作り、ブログを書き続けます。

「読解力は、人生のライフラインである」
このメッセージが、誰かの学習の一歩になれば嬉しいです。

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