基本情報:試験時間60分。配点100点。 全問マーク式で、大問3つで構成されている。
数学は全学部統一試験が行われる。(法学部,商学部,政治経済学部,経営学部,文学部,情報コミュニケーション学部,国際日本学部,理工学部,農学部,総合数理学部)
明治大学2021年度数学問題
大問1
(1)nは自然数。
\begin{eqnarray}
a_{n+1} = 7a_n – 10b_n \\
b_{n+1} = 2a_n – 2b_n
\end{eqnarray}
\( { a_1 = 11, b_1 = 4} \)とする。この時、
\begin{eqnarray}
c_n = a_n – 2b_n \\
d_n = 2a_n – 5b_n
\end{eqnarray}
このとき、
\( c_n = ア^n \)
\( d_n = イ^n \)
\( { a_n = ウ・ア^n – エ・イ^n } \)
\( { b_n = オ・ア^n – イ^n } \)
(2)
三角形ABC内に点Pがあり、
\begin{aligned}3\overrightarrow{PA}+5\overrightarrow{PB}\
+7\overrightarrow{PC}=\overrightarrow{0}\end{aligned}
の時、
\begin{aligned}\overrightarrow{AP}=\dfrac{カ}{キ}\overrightarrow{AB}+\dfrac{ク}{ケコ}\overrightarrow{AC}\end{aligned}
となるので
△PAB : △PBC : △PCA = サ
サ→?:?:?
(3)
九九の表(1の段から9の段まで)に現れる81個の数の平均値は シス であり、
分散は少数第一位を四捨五入して整数で求めると セソタ である。
大問2
a, kを実数とし、xの関数f(x), g(x)を次のようにする。
\begin{aligned}f\left( x\right) =x^{3}-ax,\
g\left( x\right) =\left| x\right| +k\end{aligned}
(1)
a = 4, k = 0 のとき、曲線 y = f(x), y = g(x) は3個の異なる共有点を持つ。それぞれのx座標は
\( -\sqrt{ア},0,\sqrt{イ} \) である。
(2)
k = 0 の時、曲線 y = f(x), y = g(x) がちょうど2個の異なる共有点を持つaの範囲は ウ かつ エ。
「ウ」の解答群:⓪ -2<a ①-2≤a ②-1<a ③-1≤a ④0<a ⑤0≤a ⑥1<a ⑦1≤a ⑧2<a ⑨2≤a
「エ」の解答群:⓪a<-2 ①a≤-2 ②a<-1 ③a≤-1④a<0 ⑤a≤0 ⑥a<1 ⑦a≤1 ⑧a<2 ⑨a≤2
(3)
a = 4 の時、曲線 y = f(x), y = g(x)が3個の異なる共有点をもつkの範囲は\( -\dfrac{オカ\sqrt{キク}}{ケ} <k <コ \) である。
(4)
a = 4, k = コ の時、曲線 y = f(x), y = g(x)の共有点のx座標は\( -サ+シ\sqrt{ス} \)であり、曲線 y = f(x)とy = g(x)で囲まれる図形の面積は\( セ+ソ\sqrt{タ} \) である。
大問3
辺の長さが2である正六角形ABCDEFがある。
・点Oは辺AB上にある
・点Pは正六角形ABCDEFの内部にある
・点Qは線分CP上にある
・三角形OCPと三角形OQFは共に正三角形である
(1)四角形OQPFに着目すると、∠OFQ=∠OPQより、OQPFは円に内接する四角形なので、∠OPF=アイ° とわかる。
(2)AB//FC に注目すると、△OCF = \( ウ\sqrt{エ} \)である。
解説
まず、「ア」とか「イ」に何が入るかはあまり気にせずに、普通に問題解いてから「ア」とか「イ」に当てはめて行くほうが解きやすいかと思います。
そもそも満点でなくとも7〜8割得点すればいいので、時間がかかりそう・落ち着いて解かないと厳しそう(後回しにしたい)問題があれば飛ばしても構わない。
2021は飛ばすなら、1(3)だろうか。偏見だが、我流で問題を解くのが好きなタイプは1(3)を飛ばして、暗示事項はしっかり押さえておく堅実なタイプは2(3) 3(3)を飛ばすような感じがした。
大問1を解くのに必要な知識:分散 = 2乗平均 - 平均の2乗
大問2を解くのに必要な作業:グラフを大きめに書き、解が3個持つか2つ持つかの境界を見つけたりする
大問3を解くのに必要な知識(発想):余弦定理(を利用する)
発想について〜余弦定理を利用したくなるために〜
まずわかっている情報を並べる。
すると、求めたい1辺の対角とその他の2辺がわかっている。
この時求めたい1辺を出すには本文からは求めれそうにない場合、教科書に載っている定理を使いそうだと思う。
余弦定理だ!(は?)
まぁこんなことを言われても「それはできる人だから、、」みたいな、解けた人が後付けで説明してる感が否めないかも。
一番いいのは、やはり教科書の例題レベルの問題を初見で解けるようにしておくといいと思います。他にも
・他人に解説する(答えをできるだけ見ずに)
・解くのが億劫なら「これ(例えば余弦定理)使えば解けるな」「こう捉えて計算進めれば解けるな」と発想だけ確認する
などがおすすめです。当たり前ですが、分からなかった問題は類題を解いたり、必要だった知識を確認したりするといいでしょう。
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