明晰夢のメカニズムについて、個人的に調べました

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明晰夢が起きやすい人の特徴

実験的検討と心理的条件(<特集>第15回生命情報科学シンポジウム)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/islis/21/1/21_KJ00002390889/_article/-char/ja/

明晰夢(夢の中で夢であることを気付く夢)が実際に生じることが、実験的に検証された。4名の被験者が、夢見ていると気付いた時に夢の中で特定の行動をとることにより、ポリグラフ上に観察しうる合図を送り出すことに成功したのだった。うち2名はレム睡眠中に、他の2名は段階1中に合図を送信した。次に、明晰夢の起こる心理的条件を発見するために、明晰夢に関する質問紙を作成し、「アイゼンク人格目録」および「菅原の自意識尺度」と共に大学生を対象として調査を実施した。その結果、明晰夢経験頻度と人格特徴の間にはいかなる有意な関係も見出されなかったが、自意識尺度中の「私的自意識」の得点との間には、有意な正の相関が見出された。この結果は、多くの人々が、その人格特徴のちがいにかかわらず、私的自意識を日常生活の中で強化するような訓練を積むことによって明晰夢を見る能力を高めうるということを、示唆するものと思われる。

「夢 想 起 の 頻 度 と 明 晰 夢 頻 度 の 間 に は 、正 の相関が見られた」

私的自意識とは

公的自意識とは仕草やふるまいなど他者からみえる部分に向けられた意識のことであり、 私的自意識とは、「自分は今イライラしている」というように、自分の感情や内面など他者 から見えない部分に向けられた意識のことを言う。 自分の考えや好み、欲求、希望なども 私的自意識と言える。
自己意識タイプと生活・メディア利用 – 文教大学より

他の訓練方法

私的自意識以外にも、見た夢を起きた時に書き出す、というのもよく聞きますよね。
https://wired.jp/article/how-to-lucid-dream/

この記事では「専門家がこう指摘している」というだけで、「こんな実験をn人にしたところ、こういう結果になった」というデータはなかったので、そういうところをちゃんと書いて欲しいなと思いました。

でもまぁ確かに、二度寝の時は夢を見やすい(覚えやすい)ですよね。

論文の超簡単な要約

明晰夢に関わる認知的要因についての検討(2018

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/82/0/82_1AM-068/_pdf

簡易的なテスト(。緑の 丸のターゲットの有無を検出する反応時間を96試行実施など)をして、
明晰夢をよく見る人の方が反応時間が長かった。明晰夢の体験には早さよりも慎重な視覚的探索方略が 関連する可能性があることが示唆される。
明晰夢の頻度が高い人は、初頭効果、新近効果が見られない正答率が最も低い位置の記憶の成績が高くなる傾向が見られた。

↓はこれの続編というかアプデみたいな感じです。同じ人です。

明晰夢をよく見る人は注意深く世界を見ている(2022

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/86/0/86_3AM-036-PI/_pdf/-char/ja

明 晰夢を体験する人は視覚的探索の反応時間が長くなる結果が 確認できた。視線の計測の結果、体験する人は特にターゲッ トがない場合、注視、係留時間が長く、視点の移動回数が多 い傾向が明瞭に現れた。同じ刺激に対する視線の移動記録を 個別に検討すると明晰夢をよく見る人はち密に隅から隅まで しっかりと探索しているのに対して経験のない人は視線の移 動が少なく「大雑把」な傾向があることが見て取れた。明晰 夢を体験できるようになるためには、覚醒時にも丁寧に探索する習慣をつけることが有効である可能性が示唆され
る。

変性意識状態としての明晰夢体験(2013

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/77/0/77_2EV-037/_pdf

明晰夢体験の報告事例に共通している点として

1何かしらの「流れ」ないし「確信めいたもの」の存在、

2無作為的、もしくは受動的な姿勢、

3しがらみのなさや心地良さ、性的なものも含めた「快」の受容、が挙げられた。

その他

明晰夢の見やすさに性差はあるか

https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/lucid-dreaming-cni-hub
この記事だと、女性の方が明晰夢を見やすいと書いていますが、実験的検討と心理的条件(<特集>第15回生命情報科学シンポジウム)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/islis/21/1/21_KJ00002390889/_article/-char/ja/
こっちだと性差はないとあります。科学といってもガッツリわかっている事でないと、こんな感じで矛盾するデータって出まくりですよね。

おまけ(筆者の感想など

研究してる人って大学の先生が多いので、データの母集団が大学生であることが多いんですけど、幼少期だと明晰夢を含めて、夢の傾向とかが違うかもって思いました。脳が成長しているかどうかで、夢の傾向が違っていてもなんら不思議はないですよね。

脳の発達
https://www.ibmjapankenpo.jp/i-support/stress/k03/k03_2_1.html

明晰夢の中でも、夢の中で自分の周りの状況を思い通りにコントロールできるほどのものは僕は小中学の時に数回ありましたが、最近は全くないです。

明晰夢を見たことがない人もこれ(https://www.jstage.jst.go.jp/article/islis/21/1/21_KJ00002390889/_pdf/-char/ja)によると、37.5%(母数261人の大学生)いるみたいなので、少し明晰夢がどんな感じか書いてみます。

明晰夢の例

まず、「あ、今自分は夢を見ているな」と自覚します。ふと自覚する時よりも、夢独特のぶっ飛んだ状況に対して、だんだん冷静になって「あれ、これ夢じゃん」ってなることの方が多いです。

「ツネっても痛くない」というベタな確認方法で「夢かも」という疑惑を自覚に変えた時もありましたが、たまに痛い感じするんですよね。正確には痛くはないけど、なんか痛い・痛くなりそうな気がするってん感じです。

ただ自覚するだけの時もありますし、調子がいい時(?)は、空を飛ぼうと意識すると空を飛べます。もっと調子がいいと、空間を水で満たして泳いだり、変な敵とかを「パッと」消したりできました。
「今のもっかい見たいな」と念じればもう一度見ることができたり、本当になんでも念じれば実現する感じです。

数日連続で同じ状況の夢を見る事も多かったです。

起きている時の経験に影響される場合も多かったです。例えば「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」を熱心にプレイしていた時は、このゲームっぽいマップに自分がいて、ほぼリンクとして冒険したりしました。視点はゲームと違って1人称視点と3人称視点のミックスだったような。記憶では、呪文を唱えて風に乗って空を飛んだのですが、1人称視点でなく、ゲーム画面のような映像が流れていて、「夢なのにゲーム画面だ」ってなりました。(この時、風のタクトは未プレイのはずです)

あと、夢だと二足でうまく走れないことが多い気がするのですが、僕だけでしょうか。

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